「わたしたちのウェルビーイングカード」ICCキッズ・プログラム 2021版
わたしたちのウェルビーイングカードは,全部で27種類あります.ここでは,27種類のカードと,関連づけられるウェルビーイングな状態や場面の例を紹介します. この例を参考に,それぞれのカードが自分の生活のなかで起こるどのような状態や場面にあてはまるか,考えてみましょう.
みんなの前で発表するなど,緊張することを失敗せずうまくできた時,「ふぅ」と安堵した状態になります.
勉強や運動,音楽などが,今までよりもうまくできて,「自分が成長した!」と感じるのは嬉しい時です.
今まで習ったことのない科目,初めてのスポーツなど,新しいことにチャレンジする時は,とてもワクワクします.
「自分はどんな人だろう?」と,自分の性格や得意なことについてじっくり考え,気がつくのは貴重な体験です.
ゆっくりと呼吸を整え目を閉じ,今に心を向けることで,心穏やかな状態になることができます.
将来,よい事が起きそうだ,自分のやってきたことが実を結びそうだという予感はとてもワクワクします.
自分でやることを把握し,計画を立て,実行できると,「自分がやっている」という実感があります.
好きなゲームやスポーツ,アニメなどに熱中している時は,時間を忘れるほど楽しく感じます.
自分の目標を実現した時に感じる,「やった!」という達成感は何物にも代えがたい感覚です.
新しい友だちと出会う,知りあいと仲良くなるなど,人間関係が育まれるのは嬉しいことです.
自分が大切だと思うことが一致する人と,話をしたり一緒にいる時は心地よく感じます.
「ありがとう」という感謝の言葉を伝えたり,誰かから感謝の言葉を伝えられると心が温かくなります.
あこがれの人や尊敬できる人,推しの人物やグループに対する「好き」という気持ち自体が楽しい.
何物にも代えがたいとても大切に思える人がいることは,心に豊かさをもたらします.
友達や家族といった親しい人と仲良くできている時は,心が和む時間です.
先生や家族など,身近な人から褒められ,認められると,嬉しくなります.
誕生日など,自分が大切な存在として祝ってもらうと,とても満たされた気分になります.
素直な気持ちで何でも話せる,信頼できる人がいることは,安心できて気持ちが軽くなります.
社会のいろいろな人と仲良くし,協調できることは,誰とでもスムーズに関係を築くことができます.
ボランティアなど,社会への貢献は,誰かの役に立つだけでなく,自分を肯定的に捉えることにもつながります.
困っている人を思いやることは,その人を助けるだけでなく,自分の意義を感じることにもつながります.
身体や感覚の違い,民族や性別によらず,多様な誰もが尊重される社会に生きていることは誇らしいことです.
社会のルールが,公正にきちんと運用され,秩序が守られていることは,社会への信頼,安心をもたらします.
人間だけでなく,動物や植物の命の大切さを感じることは,「地球の生命」としてのつながりの感覚が生まれます.
過去の先祖から未来の子孫まで,一生を超えた時間の流れの中に自分の存在を感じます.
大自然に囲まれて自然との一体感を感じたり,自分も大いなる自然の一部であることを実感します.
世界が平和であること,争いがなく誰もが手を取り合える世の中であることは,心に安らぎをもたらします.