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オープン・スペース 2021
ニュー・フラットランド

マヌエル・ロスナー
《スペーシャル・ペインティング》

リサーチ・コンプレックス
NTT R&D @ICC
「触覚でつなぐウェルビーイング」

大原嶺,藤井樹里,青田香菜子
《emolingual》

イップ・ユック・ユー
《To Call a Horse a Deer/
指馬為鹿(うまをさしてしかとなす)》

原田郁
(オンライン・アーティスト・イン・レジデンス)
《心象スケッチ
The Studio in the Multi-layered World》

山形一生
(オンライン・アーティスト・イン・レジデンス)
「Fasten Your Seat Belt」

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ハイパーICC

エマージェンシーズ!040
梅沢英樹+佐藤浩一
《Structures of Liquidity(液体性の構造)》2021年
リアル

梅沢英樹 プロフィール 佐藤浩一 プロフィール


展示期間:2021年10月30日(土)—12月19日(日)

東京の湾岸地域などでのフィールドワークを元に構成された,4面の大型ディスプレイに映されるマルチ・チャンネル映像と,5.1チャンネルのサウンドスケープによる,東京という都市の過去と未来を考察するインスタレーションです.東京における,人工的に造成された土地に見られる,人工と自然を単純な対立項として捉えることのない,新しい自然と文化の形成に着目し,人工と自然,過去と未来,といった観点から制作されました.
この作品は,100年をかけて自然林を形成するよう人工的に計画された明治神宮の巨大な森や,湾内の干拓による都市化後も当時の面影を残す潮入の庭園,水鳥の生息地として国際的に重要な湿地と認定された葛西海浜公園などの場所からインスピレーションを受けています.一方で,地震による液状化などの災害や,世界的に深刻化する海水面の上昇・海洋汚染などの問題とも不可分の関係にある,東京の水辺や埋立地などを舞台に,未来へと向かう開発や建設の時間と,自然へと回帰しようとする時間を映像によって対比させています.また,森や海の中の自然音と都市の喧騒を素材としたサウンドスケープとともに,磯崎新の「未来都市は廃墟そのものである」という言葉を作品中に引用しながら,現在の東京において,変化していく環境と共存し,新しい自然としての人工と自然の境界を流動的に生成する,東京に潜在する未来のヴィジョンをとらえようとしています.

撮影協力:葛西臨海水族園,国立科学博物館
3DCG制作:山形一生
*本作品は,文化庁の日本文化発信事業「CULTURE GATE to JAPAN」の一環として,東京国際クルーズターミナルで実施されたプロジェクト「Back TOKYO Forth」のために制作されました.ICCでの展示にあたり,作品要素を再構成しています.

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