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ALTERNATIVE MACHINE

《The View from Nowhere》2022年

《ANH-01》2021(参考図版)

本作品は、ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)と9.1チャンネルの立体音響システムを用いて、現実には存在しない世界を無響室内に生み出すインスタレーションです。鑑賞者は、現実空間からシームレスに、仮想空間の超現実的な異空間を体験します。
本作のタイトルは、1986年に出版された、哲学者トーマス・ネーゲル(Thomas NAGEL)による著書『どこでもないところからの眺め』*のタイトルから引用されています。行為の主体性と客観性を止揚する「どこでもないところからの眺め」を体験者がいかにして獲得することが可能かを、VRと生成される音響環境によって試みます。
本作は、体験者自身がこれまでの人生で培ってきた知覚と運動の関係性、これまでの経験(あるいは未来の予測)から生まれる記憶と「今」の関係性、の双方にズレを生じさせることで、一人称でも三人称でもない世界の見方、その視点へと近づくための装置です。
作品中で聴こえる音と音の運動は、その大半がリアルタイムに生成されています。たとえば、体験者が見ている風景そのものが音に変換されたり、VR空間の目に見えないボイド(たくさんの群れの複雑な動きをシミュレーションしたもの)の飛行にともなって波のような音が生成されているなど、体験ごとに異なる生きた環境としての仮想空間が作られています。
*中村昇、鈴木保早、山田雅大、岡山敬二、齋藤宜之、新海太郎 訳、春秋社、2009年

コンセプト:升森敦士、池上高志
VR開発:升森敦士
MRシステム開発:丸山典宏
センサー開発:johnsmith
音響生成システム開発:土井樹
立体音響システム:久保二朗

機材協力:SEE by YOUR EARS
協賛企業:ALIFE Lab.

ALTERNATIVE MACHINE プロフィール

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